三登山講座第8回 館外講座
〜神仏分離と廃仏毀釈を大きく影響を受けた大町市を訪ねて〜
【日時】2021年10月29日(金)
【講師】宮下健司 先生
【内容・講座の様子】今回の講座は公民館を離れ、バスで実際に廃仏毀釈の影響を受
けた寺院を訪れ歴史を学びました。
廃仏毀釈とは、明治初期の神仏分離神童国強化政策によって、全国各地で行われた仏
教排撃運動の事で、たくさんの寺院や仏像の破壊などが行われた歴史の事です。小川
村の高山寺、大町市の霊松寺、若一王子神社(にゃくいちおうじじんじゃ)の3箇所
を巡り、それぞれのご住職、職員の方から、お寺の歴史,廃仏毀釈の影響などお話し
して頂きました。
小川村の高山寺は県宝に指定されています。境内の門を入りすぐに立派な三重塔が
あり、奥は本堂があり、昔ながらの壁画が描かれとても素晴らしかったです。ご住職
のお話しはとても面白く、参加者の皆さんも熱心に聴いていました。
次に長野県最古の曹洞宗寺院、大町の霊松寺を見学しました。紅葉と市指定天然記
念物のオハツキイチョウでも有名な寺院です。お寺の歴史や建物内部の説明をして頂
きました。お寺がとても大きかった事と、隠し部屋があるのには驚きました。
最後に見学した、若一王子神社は、神社でありながら境内には三重塔(長野県宝)
や観音堂(長野県宝)が残るなど、神と仏を一体とする「神仏習合」の影響を色濃く
残していました。本殿内部には平安時代の十一面観音立像が安置されていますが、こ
の観音は明治時代の出の廃仏毀釈の影響が残っていて、大きな火傷(損傷)が印象的
でした。
バスでの移動中、宮下健司先生が廃仏毀釈のお話し以外に場所、場所のよもやま話
もしてくださり大変楽しい講座になりました。
若槻公民館 徳武
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